リトルリーグと一般の野球とのルールの違い

イニング
イニングは6回まで。一般は9回、少年軟式野球の場合7回までの場合もある
離塁
投球が打者に届く前、あるいは打者が打つ前に走者は離れてはいけない。違反した場合、走者はアウトにならないが進塁・得点は認められず、元あったベースに戻らなくてはいけない。(一般の試合やボーイズリーグでは走者の離塁は自由である。)
投手の投球数
10歳以下は1日に75球、(大会によりさらに細分化されている、3年生以下は50球など)11~12歳以下は85球まで。
投手の休息時間
21球以上投球した場合次の試合では投げられない。
20球以下なら休息日は必要ない。
キャッチャーを一定のイニング以上やった場合は次の試合で投手をすることができない。など。
グラウンドサイズ
投手から本塁間は14.03m、塁間は18.29mと、正規サイズ(18.44m、27.43m)の3/4。両翼・中堅とも60.95m以上のサイズが必要。ただし、世界選手権の球場は両翼・中堅は68.5mとなっている。なお試合の際はベンチ及び、ホームランネットなどの一定の基準を満たす必要がある。
試合使用球
重さ141,7g~148.8g、周囲22.9cm~23.5cmのサイズのものを使う。(一般の硬式野球同様)
バット
リトルリーグ専用バットを使用する。
スパイク
ゴム製のみ使用できる。金属製は使用不可。
ヘルメット
両耳付きヘルメットを1チーム7個以上必要。打者、次の打者、走者、ベースコーチは全員着用を義務付ける。
プロテクター
選手は胸部プロテクターの着用を義務付ける。
その他。

 

リトルリーグの歴史

リトルリーグの歴史は、1939年(昭和14年)6月からはじまりました。

 現在リトルリーグの世界本部があるアメリカ・ペンシルベニア州ウイリアムスポートに住んでいたカール・ストッツという人が、近所の子供達12人でチームを結成したのがはじまりだそうです。アメリカ各地に仲間が増えるにつれて、「品性と勇気と誠実」の野球少年団はいつしか「リトルリーグ」と呼ばれるようになり、やがて世界にも広がりはじめました。

1947年(同22年)には、第1回のワールドシリーズが開催されました。

2010年度は全世界で7123リーグが登録し、220万人の選手、100万人のボランティアが参加しています。

ワールドシリーズは,毎年、このウイリアムスポートで開催されています。

予選は米国、国際各グループ別に行われ、それぞれ優勝を決めます。そのチャンピオンチームで争われるのが「ワールドシリーズ」です。

1955年(昭和30年)頃より、日本でリトルリーグの活動が始まり、1964年(昭和39年)、日本リトルリーグ野球協会が発足しました。この年は、アメリカでリトルリーグが誕生してから25周年にあたるため、米国本部からの呼びかけもあって協会が設立されたそうです。

1970年(昭和45年)になるとそれまでリトルリーグをバックアップしてきた三井物産に加え、フジ・サンケイグループも応援することになり、全国的な組織として年々拡大していきました。

また、リトルリーグの世界選手権で日本は1962年(昭和37年)から参加し、67年(同42年)に西東京リーグが初めて世界一になるなど注目を集め、その実力と運営が高く評価されて、それまではアジア太平洋大会(旧極東大会)で優勝しなければ出場できなかった世界選手権に2007年(平成17年)から全日本王者が直接、世界大会に出場できることになりました。

日本はこれまで10回、世界一になっています。